
			アスベスト(石綿)は天然の鉱物繊維であり、その性状の良さから1970年から1990年にかけて大量に輸入され、その多くが様々な建材に使用されて来ました。しかしながらその粉じんを吸引する事により重大な健康障害を引き起こす事が分かり、現在は使用が禁止されています。
			
			現在建築物や工作物を改修・解体する際には、アスベストを事前に取り除く事が義務付けられています。その方法も種々の法律により厳しく決められています。アスベストを取り除こうとする場合には、事前に保健所や労働基準監督署に施工計画を提出し、審査を受け、受理されないと行えません。
| 1事前調査 | 解体・改修しようとする建物にアスベストが使用されているかを入念に調査を行う | 
|---|---|
| 2施工計画・届出 | アスベスト除去の施工計画書を作成し、所轄官庁(保健所・労働基準監督署)に届出を行い、審査を受ける | 
| 3隔離養生 | アスベストが外部へ飛散しないように、作業エリアを専用シートにて隙間のないように隔離養生を行う | 
| 4機器類設置 | 作業場出入口にセキュリティーゾーンを設置する。また、負圧除じん装置を設置し作業エリア内を負圧状態にし外部へのアスベストの飛散を防止する | 
| 5所轄官庁の 立会検査  | 
				隔離養生完了後、所轄官庁の立会検査を受け、合格した後に除去作業に取り掛かる | 
| 6アスベスト 除去作業  | 
				粉じん飛散抑制剤を散布しながらケレン棒、ワイヤーブラシ等で手作業にてアスベストを取り残しのないように入念に掻き落とす。 作業員はアスベストに暴露しないように電動ファン付きの保護マスク、専用の保護衣等を着用する。  | 
			
| 7飛散防止剤の散布 | 除去作業完了後、作業エリア内全面に粉じん飛散防止剤を散布し、空中に残存しているアスベスト繊維を養生面に吸着させる | 
| 8養生の撤去 | 除去エリア内のアスベストが完全に取り除かれたのを確認した後、隔離養生を撤去する | 
| 9廃石綿の 搬出・処分  | 
				発生したアスベスト廃材は専用の袋に二重詰めにし、許可を受けた処分場にて処分を行う | 
| 10アスベスト粉じん 濃度の測定  | 
				作業前・中・後に空気中のアスベスト粉じん濃度を測定し、外部へアスベストが飛散していない事を確認しながら作業を行う |